
提供:ことりっぷ
浜辺を散歩したり、湖畔のカフェでゆるりと過ごしたり、アクティビティにチャレンジしたり……琵琶湖の楽しみ方は多彩です。
これからの季節は、壮大なレイクビューや、シーンに合わせたグルメ、音楽ライブが楽しめる「ミシガンクルーズ」がおすすめです。どこまでも広がる青い湖と青い空、光を受けてキラキラと輝く湖面、湖上を渡る爽やかな風を、めいっぱい満喫しませんか。
時を超えて愛されてきた琵琶湖のシンボル船
青い湖面に映える白い船体
1982年に就航した「ミシガン」は、姉妹都市であるアメリカ・ミシガン州との友好親善を祈念して命名。かつてミシシッピ川を往来した外輪船をモチーフとした外観で、40年以上にわたって琵琶湖のシンボル船として親しまれてきました。
京阪電車のびわ湖浜大津駅から乗船場のある大津港までは歩いて3分ほど。京都中心部の三条京阪駅からもわずか20分でアクセスできるので、京都の旅とあわせて訪れるのもおすすめです。
船内に飾られた額には、ミシガンのモデルとなった船の絵が
シーンに合わせたクルーズコース
湖上をゆくミシガン。赤いパドルがアクセント
ミシガンクルーズでは、琵琶湖大橋よりも南側(南湖)を周遊します。コースは大きく分けて60分と90分があり、60分コース「ミシガン60」は、朝9時40分発と15時発の2便。事前予約をすれば、朝はモーニング、午後はアフタヌーンティーも楽しめます。
食事をゆったりと味わうなら、90分コース「ミシガン90」を。ランチブッフェは11時と13時発の2便。黄昏時から夜景への移ろいを眺められる18時30分発「ミシガンナイト」(ディナーコース付きの場合は18時に乗船)もあります。運航の期間や料金などの詳細は公式Webサイトで確認を。
汽笛の音とともに、いざ湖上へ
日差しが気になるときは、屋根付きのデッキで過ごせる
「ミシガンパーサー」と呼ばれるクルーたちの笑顔に迎えられて乗船。ほどなくして汽笛の音が鳴り響いたら出航の合図です。大津港や街の景色が次第に遠ざかり、旅情がくすぐられます。
船は4階建てで、すべての階のデッキスペースは自由に行き来OK。湖面がより近くに感じられるように設計されていて、1階のデッキではそのことを実感できます。
シャンデリアが輝くクラシカルな船内
専用デッキ付きの貴賓室「ロイヤルルーム」は、+αの料金で利用できる(要予約)
スカイデッキで360°のパノラマビューを
4階のスカイデッキ。中央には記念撮影を楽しめるトリックアートも
最上階のスカイデッキでは、さえぎるもののない360度のパノラマビューが広がります。青い空と青い湖、湖上に羽ばたく水鳥たちの姿にも癒されます。
澄み渡る空気を胸いっぱいに吸い込んで深呼吸してみて
2階のパドルウォークからパドルが見下ろせる
ミシガンには、フォトスポットがたくさんあります。後部では、船の推進動力である赤い外輪パドルがくるくると水車のように回転し、水しぶきを上げているのが見られます。
1階の船首には、「Lovers Michigan」と書かれたフォトポイントも。船舶としては日本初の「恋人の聖地」に選定されていて、船内の3か所に”隠れハート”が潜んでいます。
こちらの船首のほか、デッキに隠れた3つのハートマークを探してみて
シーンに合わせてグルメを満喫
レストラン会場のひとつ、2階「ミシガンホール」は、ニューヨークのジャズホールをイメージ
船内にはレストランやカフェがあり、事前予約をすれば、時間帯に合わせたモーニング、ランチ、アフタヌーンティー、ディナーなどグルメも楽しめます。ランチはブッフェスタイルで、県内産素材を生かしたバラエティ豊かな料理やデザートがそろいます。クリスマスやハロウィンシーズンには、限定メニューもお目見えします。
9時40分発の便限定「モーニングティーセット」は、乗船料+2,000円
11時と13時発の便限定、ランチブッフェは乗船料+3,800円
15時発の便限定、季節替わりの「アフタヌーンティーセット」は乗船料+2,700円
事前予約不要の軽食やドリンクも
「びわ湖ドッグ」800円
琵琶湖の湖魚と滋賀県の農産物をサンドした「びわ湖ドッグ」ほか、予約不要の軽食メニューも。琵琶湖をイメージしたブルーのグラデーションが美しい「びわ湖ソーダ」が人気です。
「びわ湖ソーダ」450円
陽気なパーサーたちによるショータイム
ミシガンパーサーが会場を盛り上げる
3階のステージでは、ミシガンパーサーたちによるショータイムも。船上から見られる観光名所案内や、音楽ライブが開かれ、会場に笑顔と一体感が生まれます。
汽笛とともに、ミシガン就航40周年の記念につくられたオリジナルソング「君をまってる」が聴こえてきたら、大津港への帰港の時間。
ハロウィン、クリスマス、初日の出など、季節に合わせた期間限定イベントクルーズや、ナイト便限定、コース料理付きのラグジュアリーなプランもスタンバイ。
気分爽快な琵琶湖クルーズで、非日常の時間を心ゆくまで満喫してくださいね。
文:佐藤理菜子 写真:マツダナオキ、施設提供